世界にたった一人の尊いあなたへ
あなたに寄り添う
心とファッションのつなぎ手
繭子 mayuko です。
ファッションと心のつながりは目に見えないものなので、表現するのが難しいのですが、実はこの分野を専門に研究されている大学の先生もいらっしゃいます。
共立大学名誉教授の小林茂雄先生が有名なのですが、この先生が書かれた「装いの心理と行動」という本に興味深いことがたくさん書かれていました。
目次
スウェーデンの高齢者施設
ファッションも福祉も先進国であるスウェーデンでは、介護福祉士が入居者に「今日はどの衣服を着ますか?」と尋ねることで1日が始まるという高齢者施設があるそうです。
この施設では40名の入居者の8割以上の方が認知症を患っていますが、寝たきりになっている人は1人もいないとのこと。
車椅子に乗っている人でも毎日綺麗な服に着替えてパジャマ姿の高齢者はいない、日本の施設に比べてずっと穏やかで明るい雰囲気なのだそうです。
また他の施設や病院でも、「装う」ということを大切にした取り組みをしているところがあるそうです。
それはシニア向けの服を扱っているシニアショップと連携して、入居者にモデルになってもらいファッションショーを開く、という取り組み。
これは衣服が「心を元気にしてくれる」ことを考えて実施している例ですね。
日本でも
2007年に日本医学学会総会では、病院では治療できない心の問題を大きく取り上げ、「ファッションセラピー」の重要性を発信した。
病院・福祉施設などのあまり変化のない環境狭い日を過ごしている高齢者に衣食住の分野で唯一差別化ができ、自分らしさの表現が可能なのは「装う」ことである。
明るい色の衣服を着用すると気分が明るくなったり華やいだりする。衣服は着用者の気分を変え、さらに態度や行動を変える。
(装いと心理と行動より引用させていただきました)
このような発信を受けて日本でも病院や施設では、ファッションショーなど「装う」という視点で、さまざまな取り組みがなされるようになったようです。
あるデイケア施設の100歳の女性が、濃いブラウン系の地味な服を着ていたのを、自分の好みで選んだファッションショー体験用の洋服に着替えた瞬間、まるで少女のように両手を上げながら踊った、ということがあったそうです。
素敵なエピソードですね。
この様子は洋服が人の心(気分・感情)を高揚させる力を持っていることを示しています。
またファッションショーのモデル体験者に、体験の前後で気分や感情の変化を調査したところ、楽しいなど前向きな気分や感情は増え、自信がないなど後ろ向きなものは著しく減った、とのこと。
まとめ
この本はおそらく教科書として使われているものだと思いますが、「心とファッション」の関係を理解できる事例が載っていて、とても良い学びになりました。
やはり、、、心とファッションはつながっていて、互いに影響しあっている。
その確信がより深まりました。
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今日も自分を愛して素敵な1日を♪