世界にたった一人の尊いあなたへ
あなたに寄り添う
心とファッションのつなぎ手
繭子 mayuko です。
今日は梅雨らしいしっとりとしたお天気です。
ちょっと今日は個人的に最近とても考えさせられたニュースについて書きます。
興味のない方はスルーして下さいね〜。
目次
良いこともストレスになる
少し前のことですが、女子テニスの大坂なおみ選手が全仏オープンを途中で棄権してしまいましたよね。
※画像はウィキペディアからお借りしました
メディア対応を拒否したことからさまざまな声が上がり、結局最後まで戦うことなく大会を去りました。
そして自身がうつ状態であるとのことを公表しましたね。
彼女のプレーはもちろんチャーミングな人柄もとても魅力的で大好きなのですが、そんな大坂選手に関することで印象深く残っているのが、2018年全米オープンで初めて世界一になったときの表彰式での場面です。
決勝で憧れだったセリーナウィリアムズを倒して世界一になりましたが、セリーナがジャッジに不満を表し観客がそれに共感してブーイングをしました。
大坂選手に向けられたブーイングではなかったのですが、会場中に響き渡る観客のブーイングについに耐えられなくなったのか、彼女の目からは大粒の涙がこぼれ、インタビューでは「勝ってゴメンなさい」というようなコメントをしたんですよね。
夢に見た舞台で見事に勝ち取った初めての優勝だったのに、、、なんということでしょうか。
このシーンをテレビで観た時、力強いプレーとは裏腹にとても繊細な女性なんだな、と強く印象に残りました。
この時彼女は20歳。
きっとこの時から彼女を取り巻く環境が激変したことでしょう。
うつ病はストレスが原因になるのですが、そのストレスは良いこと、おめでたいことも含まれるんです。
結婚、出産、出世した、など、他者から見たら喜ばしいということも大きなストレスになります。
実際に大坂選手がうつ病の診断を受けているのか、またどの程度の状態なのかは不明ですが、わずか20歳で激変した環境に加え選手としてのプレッシャーなどを考えると、そういう状態にあっても不思議ではないと容易に想像ができます。
加えて繊細な気質を持っているとしたら尚更、環境の変化、特に世界中から注目される立場になったことは相当なプレッシャーだったのではないでしょうか?
批判するのは簡単
メディア対応を拒否したとニュースになると、世界中で彼女を批判するコメントが相次ぎました。
コメンテーター、テニス選手、アスリート、一般人が、こぞって正論を振りかざし、「アスリートとしてメディア対応も仕事のうち、彼女はプロとしての自覚が足りない」などとバッシングしましたよね。
大坂選手の身になって考えると「そんなことは百も承知!わかっとるっちゅーねん!」って話だと思うんですよね。
うつになりやすい人は真面目で責任感が強い人が多く、しんどい時も頑張り過ぎてしまう傾向にあります。
真実は分かりませんが、、、やらなければいけないことはわかっていても、拒否せざるを得なかった、試合に集中するのに支障をきたす状態だったということだったのではないでしょうか。
こんな風にうつ病の人は、周りから見るとサボっていたり怠けているように見えてしまいます。
でもこれは脳から分泌されるホルモンの乱れによるもので当事者の人格とは無関係なんです。
私たちが毎日やる気を出して過ごせるのはセロトニンという脳内ホルモンが正常に分泌されているからなんですね。
ストレスでこのホルモンの分泌が抑制されると、普段はなんでもなくこなせることができなくなる、やらなければ、やるべきだと思っていても、その意図とは関係なく、行動できなくなる、これは過度にストレスを受けた人が誰でも陥る状態です。
そして真面目な気質であるが故、自分を責めて余計に落ち込み悪循環にハマっていくんですよね。
「だったら最初からうつであることを報告した上で拒否するべきだったのでは?」とコメントしていた司会者がいましたが、これはうつに限らずだと思うのですが病気、特に精神疾患を患っている当事者は、できることなら病気であることを知られたくない隠したいと思うものなんです。
プロとして自覚が足りないという意見もあると思いますが、その前に一人の人間であり自身の意思や健康を優先する権利もあると思います。
うつ病を経験した私が思うことは、、、とにかくそっとしておいてあげて、ということ。
メディア対応のおかげで選手の声が私たちファンに届く、そういう側面があることは重々承知の上で、それでもやはり一人の女性アスリートの心の健康の方がずっと大切だと思うのは私のエゴでしょうか?
大坂選手が心穏かに過ごせていること、世の中でうつ病への理解が深まることを願うばかりです。
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今日も自分を愛して素敵な1日を♪